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令和2年度関東地方発明表彰で「中小企業庁長官賞」、「実施功績賞」、「発明奨励賞」を受賞

株式会社寺岡精工は、公益社団法人発明協会が主催する令和2年度関東地方発明表彰において『セミセルフレジにおける精算機指定方式』(特許第5783149号) の発明が「中小企業庁長官賞」と「実施功績賞」を、『使用済ペットボトルを減容したリサイクル材』(意匠登録第1623835号) の発明が「発明奨励賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。表彰式は11月12日 (木) に新横浜プリンスホテル (神奈川県横浜市) にて開催されます。

大正10年に開始された地方発明表彰は、全国を8地域 (北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州) に分け、優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。

【発明内容】

■『セミセルフレジにおける精算機指定方式』(特許第5783149号)

登録装置で買物客が購入する商品を店員が登録処理して取引データを作成し、当該取引データに基づいて買物客が自ら精算装置を操作して精算処理を行う、いわゆるセミセルフレジに関する発明です。

具体的には、登録装置でバーコードを発行し買物客が任意の精算装置で読取る従来の方式に代え、登録装置の画面上に精算装置を示すボタンを表示させ、当該ボタンを押すと当該ボタンに対応する精算装置で買物客が精算処理を行えるように取引データを送信するようにしました。そして、送信した (=使用中の) 精算装置のボタンと、そうではない (=空き状態・待機中の) 精算装置のボタンとが区別可能なように、異なる態様で表示されるようにしました。

本発明により、店員はどの精算装置が空いているか使用中かを容易に把握できるようになり、また買物客は精算処理だけを行なえばよくなりました。結果、精算効率が著しく向上したセミセルフレジは急速に普及が進み、買物の「新しい常識」として定着しました。

  

▲ 左: セミセルフレジのイメージ、右: 登録機画面のイメージ

■『使用済ペットボトルを減容したリサイクル材』(意匠登録第1623835号)

使用済みのペットボトルをリサイクルするために減容回収装置により加工したポリエチレンテレフタラートリサイクル材に関する意匠です。

押しつぶされた使用済みのペットボトルの胴部にスリット状の切込みを形成することで切込み部分がかみ合うような形状となっています。この形状により、減容物が膨らみにくい状態に保つことが可能となり、減容物を輸送する際、物流効率が向上し、輸送に伴うCO2排出量が削減される効果も期待されます。

また、ペットボトルの中で最も肉厚で重みのある飲み口を潰さないように減容することで資源価値を下げず、さらにベール化・破砕工程といった回収後のリサイクル工程において、資源として扱いやすくなるメリットもあります。このように、使用済ペットボトルが質の高いリサイクル材となるため、資源の適切な循環 (サーキュラーエコノミー) に貢献することができます。

  

▲ 左: プレ裁断圧縮方式により減容したペットボトル、右: ペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」シリーズ

※こちらに関するプレスリリースは こちら から

【受賞者】

■ 実施功績賞 - 『セミセルフレジにおける精算機指定方式』(特許第5783149号)
  代表取締役社長 山本 宏輔

■ 中小企業庁長官賞 - 『セミセルフレジにおける精算機指定方式』(特許第5783149号)
  専務取締役 森 邦雄
  リテイル事業部 執行役員兼リテイル事業部事業部長 齋藤 文克
  リテイル事業部 マイスター 成田 直文
  関西第二支店 マイスター 西村 昌弘

■ 発明奨励賞 - 『使用済ペットボトルを減容したリサイクル材』(意匠登録第1623835号)
  環境事業部 係長 友澤 一成

  ※ 所属、役職は受賞当時のものです。

  ※ 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【関連リンク】

公益社団法人発明協会

マルチセルフレジ「HappySelf」製品ページ

ペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」製品ページ

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