使い捨てプラスチックを使わない食品物流パイロット事業 The UK Refill Coalition (英リフィル連合) の成果発表
英リフィル連合(The UK Refill Coalition)は、使い捨てのプラスチック包装ごみを削減する方法として、量り売りが多くの消費者の日常の買い物スタイルとなることを目指し、英大手スーパーAldi UKにてパイロット事業を開始しました。
当事業の目標は、効率的なサプライチェーンを整えることで、リフィル・リユースの仕組みが商品カテゴリーや店舗形態に関わらず実用化・拡大できること、そして消費者からの量り売りへのニーズが十分にあることを実証することでした。
当社は、セルフ量り売りシステムe.Senseを導入し、消費者の操作の手間を減らす仕組みに貢献しました。今後は風袋引きの必要がないTarelessの計量システムを引き続き紹介してまいります。
また、当事業では商品の物流に通い容器(Vessel)を使用することで、納品時にも使い捨てプラスチックを排除できる他、店舗での商品の補充作業・容器の洗浄作業をなくしました。通い容器を使うことで従来セルフ量り売りの課題であった衛生問題もクリアされ、利用者の97%が本システムを「衛生的」と回答しています。さらに消費者は包装された商品よりも安い価格で購入できるようになりました。
英大手スーパーAldi UKの2店舗における運用結果では、対象商品が量り売りによって購入された割合がある週には56%になるという成果を出し、平均でも約30%を占める結果となりました。同店舗の従来の実績では8-10%だったことから、本運用の売上貢献の効果が証明されています。
また、プラスチック包装廃棄物と炭素排出量を大幅に削減しながらも運用に支障をきたすことはなく、商業的・運用的・顧客的・環境的な多くのKPIが実証され、商品の輸送および小売における容器の再使用モデルを前進させる成果が得られました。
当社においては、量り売りの仕組みをパッケージ商品と同等の手軽さ・利便性にすることが不可欠と考え、積極的にプロジェクトに参画してきました。店頭や買い物客の負担を減らす、ストレスフリーな量り売りソリューションが、プロジェクトの成功に大きく貢献したと報告されています。