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プロジェクトストーリー

PROJECT 01

ゼロ・ウェイストな
『量り売り』を支援

「量り売り」で新しいスーパーマーケットのカタチを実現

「SDGs」という言葉を目にしない日はないほど、環境問題が世界各国で論じられています。そして、2021年7月にTERAOKAの製品やシステムが導入された商品全て量り売りという新しいスーパーマット、「斗々屋」(京都市)が誕生しました。TERAOKAとゼロ・ウェイスト(ごみを出さない)を目指す「斗々屋」の強い思いが創り上げた新たなる取り組みを紹介します。

MEMBER

  • スケール・メディアソリューション事業部
    亀山 哲さん

プロジェクトのきっかけは?

2020年の春ごろに環境問題を意識した、ゼロ・ウェイストを目指す志の高い企業があるということで接点を持ったのがきっかけですね。「斗々屋」の社長である梅田温子(あつこ)さんは、普段は普通の関西のお母ちゃんという感じの方なのですが、環境問題への取り組みに非常の熱意を持った、すごく行動力のある方。以前から量り売りのお店をだしたいという希望を持ってらっしゃったのですが、寺岡会長が見学に行ったところ、重さをはかるだけの計量器で手計算をするという、とてもアナログな運営をされていました。そこで、「TERAOKAの製品とシステムを利用してもらったら」ということでこのプロジェクトはスタートしました。

どのような製品を導入されましたか?

まずは、お店の目玉である量り売りの製品「e.Sense」ですね。量り売りは欧州ではスタンダードなものですが、日本ではパック売りが主流で馴染み深いというところまでには至りません。だからこそ、商品の間違いがなくスピーディな会計ができる「e.Sense」の導入をはじめ、容器の重量(風袋重量)を自動で引く仕組みを入れたりと、消費者の手間を減らし、量り売りが楽しいと思えるような売り場づくりをしました。他にも、野菜などの生鮮食品は電子棚札を使用し、レジにて対面量り売りを行っています。

進める上で重要だなと感じたポイントはありますか?

やはり“いかにごみを出さないか”というのを考え尽くしている企業なので、1つ目は「デポジット(貸出容器)運用システム」の導入ですね。自分で容器を持ち込む形をとっているのですが、そのことを知らない人は容器を持参しない。だからと言ってプラスチックの容器を使うのは企業理念に反するので、店でステンレスなどの容器を用意して有料で貸出をします。容器も安い物ではありませんから、誰に貸したかを管理し、確実に回収する必要があります。そこで、計量レジと「netDoA」*を使用した管理システムを構築しました。容器を借りたお客様が次に来店した際に返却という記録が残ります。しかし、1ヶ月経っても未返却の場合は、借りた際に登録されたお客様のメールに返却を促すメールが配信される仕組みになっています。2つ目は、食材の廃棄ロスを無くす「食材転用モード」を入れたことです。お店だとどうしても売れ残りが発生してしまいますよね。その残った食材も捨てずに活用するために直営のレストランで使用する、ピクルスのような瓶詰などの加工品にして販売するといった食材の転用を管理します。もちろん、全ての製品・システムの導入に当たって初めてのことが多く、戸惑いもありましたが、この2つはポイントとなるシステムだったかなと思います。
※本部・店舗運営の効率化をサポートするTERAOKAのクラウドサービス

導入後のお客様の反応はどうでしたか?

「斗々屋」のお客様は、ゼロ・ウェイストの志を理解している方が多く、量り売り自体には驚きはなかったようですが、お客様が分かりやすい、負担の少ない製品の機能には興味を持っていただいたという印象があります。知らない物を使う時は、誰でも躊躇したり、面倒と感じたりするものですが、「斗々屋」の理念を知っているお客様は、楽しんで使ってくれていました。また、今はSNSで発信できる時代ですから、環境問題への意識が高い方は遠方からでも来店されていましたね。

プロジェクトに携わっていかがでしたか?

導入する製品や運用するシステムが多岐に渡り、初めて導入するものもありました。また、TERAOKAとしても製品事業部だけでなく、進むにつれて多くの部署が関わる一大プロジェクトとなりました。お互いの理念や譲れないところのすり合わせや、製品に関するトラブルなど、色々な試行錯誤を経て、お店のオープンまで辿り着いた時は、感じたことのない充実感を覚えました。

今後の目標や仕事への希望はありますか?

POSレジや券売機など、TERAOKAの製品は街中で見かける機会が多くあります。自分の仕事が形として実感できるのは、メーカーに勤める者としては非常に嬉しいことです。これからも街に出れば、TERAOKAの製品が至るところで目に入る、そんな仕事をしていきたいと思っています。

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