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(株)フジ 代表取締役社長
尾﨑 英雄氏(おざき ひでお)
「Look Forward」「Think Forward」
「Go Forward」で地域のくらしを変えていく
(株)フジ/ 昭和42年9月設立。愛媛県を中心とする中四国地域に88店舗を展開、食料品、衣料品、日用雑貨品等の小売販売を手がける。年商3,146億8,700万円(平成19年2月期)、本社は愛媛県松山市宮西一丁目2番1号。
「これからは、フジの持つブランドを超えるものを提供することで、地域のくらしを変えていきたい」
愛媛県松山市に拠点を置く(株)フジの尾﨑英雄社長は、このように語った。
フジは、中四国地域に88店舗を展開、平成18年度の年商は3146億8700万円と四国最大規模のリージョナルチェーンである。SC事業として、広域商圏を対象としたSC「フジグラン」と近隣商圏を対象としたSC「パルティ・フジ」、またスーパースーパーマーケットの「ヴェスタ」、小商圏を対象としたカジュアルファッションストア「ピーエフ」の店舗開発を進めている。さらに自社でのスポーツや文化関連事業のほか、関連会社ではドラッグストア、飲食、旅行業などを展開しており、地域の豊かなくらしづくりに欠かすことのできない「豊かさ創造グループ」を目指している。
冒頭の言葉は、伊予郡松前町に平成20年春開業予定の「エミフルMASAKI」に向けての尾﨑社長の決意でもある。同SCは、約6万坪の敷地に、物販、サービス合わせて2万坪を超える店舗面積で展開される。テナントも約190店舗予定しており、投資額、年間売上とも同社にとって最大の事業規模となる。
「われわれの扱っている商品やサービスで地域の生活の水準が決まる、というつもりでやっている」と語る尾﨑社長
「フジは四国に60カ所のSCを展開しているが、従来型の店舗を出店するだけでは、地域の人も満足してくれない。地元にはないものや四国初といった新しいテナントやサービスを盛り込むことで、地域活性化の起爆剤になるような商業施設にしたい」(尾﨑社長)と地域への思い入れも強い。
「われわれの扱っている商品やサービスのレベルによって地域の生活の水準が決まるんだという使命感をもってやっています」(尾﨑社長)という言葉の通り、リージョナルチェーンとは、食はもちろんのこと、衣料、住居関連品からさまざまな生活必需品・サービスの提供によって、地域からの信頼を得、結果として高いシェアを維持しているといえる。
「“地域のくらしを守る”という視点に立てば、健康を支える意味で、ドラッグ部門の充実をさらに図らなければならない」(尾﨑社長)との判断から、地元のドラッグストア企業と提携も行い、ドラッグ事業の充実を図っている。また、書店事業もTSUTAYAとの提携により、事業基盤の強化を図っている。いずれも、フジのSC事業を補完、充実させる部門ばかりだ。
昨今注目されている「安全・安心」対策でも、品質管理規定を見直し、仕入れから販売にいたるまで、取り扱うすべての商品に対して品質管理体制を強化した。また、トヨタ方式のカイゼン手法を導入して、作業改善に取り組んでいる。バックヤードの環境改善から着手し整理・整頓という基本的なことから始めており、「いつでもお客さまにお見せできるバックヤード環境を目指し、導入店では一定の成果を挙げている」(尾﨑社長)として、順次、他店への水平展開を進めるという。
フジは平成19年で創業40周年を迎えた。
「この間、少子高齢化の進展、人口減少、オーバーストアによる競合激化など今までにない環境に直面している。本来、フジの風土でもあった進取の精神を取り戻して、組織体質や一人ひとりの行動を変えていきたい」(尾﨑社長)
これを具現化すべく、従業員に向けた行動指針として「Look Forward」「Think Forward」「Go Forward」を掲げている。視野、思考、行動において常に前向きであれ、という想いを示したものだ。
中四国を基盤とし、日本屈指のリージョナルチェーンへと成長してきたフジが取り組む事業の拡大および充実、そしてSCづくりも、“地域のくらしを守る、変えていく”という使命感が前提にある。春に開業を控えた最大規模SCも、フジにとって次の飛躍につながるとともに地域の生活を変える契機になるはずだ。
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