明治43年(1910年)に創業し、長き歴史を有する食品小売業が紀ノ国屋である。
そして2006年は、この100年近い歴史を誇る紀ノ国屋にとって、大きな転換点になった年である。
一つは、創業の地でもある東京港区南青山の、象徴ともいえるインターナショナル店の建て替え。
もう一つは東京メトロ・表参道駅の改札内店舗「OMO KINOKUNIYA」の出店である。
前者は、2008年の完成を待つばかりの慶事だが、後者は実はこの“歴史ある企業”に新しい風を吹き込んだ出来事であった。
「最初は、駅の改札の中の30坪ほどの小さな店ですから正直、出店を迷いました。しかし、若い人たちからの“やってみたい”という声もあって出店を決めたのです」増井太郎社長は、こう語った。
そしてこの「OMO」が、実は、絶好調なのである。
駅の中という立地もあって、1日の客数は3000人。しかも、売上げは当初計画の1.5倍で推移している。
「OMO」の品揃えコンセプトは“おにぎりからシャンパンまで”。紀ノ国屋が長年こだわってきた、安全・安心ですぐ食べられる商品から、ちょっとご馳走の商品までを品揃え。例えばシャンパンなどは、全9店舗のなかで、月間で最も多くの数量を売るほどの勢いなのである。
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| 増井社長は大学卒業後、アメリカ・フロリダのSMチェーン「パブリックス」にも勤務した経験がある。2001年からは日本セルフ・サービス協会の会長も務め、現在は3月開催のスーパーマーケット・トレードショーの成功に向け活躍中である。 |
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