(株)西條のある名寄市は、最北端の町・稚内市に近い道北の中核都市だ。天塩川が育んだ名寄盆地に開けた、人口2万7000人弱の小さな町である。
酷寒の地、ひまわり及びアスパラガスの産地として知られる名寄市で(株)西條は誕生した。戸板1枚の小さな露店からスタートし、今では名寄唯一の大型小売業に成長した優良企業だ。
西條久喜社長は2代目。先代は今は亡き父君の忠雄氏。戦後ソ連(現ロシア)領サハリンから引揚げ、一代で西條の基礎を築き上げた立志伝中の人物である。その先代から昭和57年に社長業を引き継いでいる。
現在の西條の布陣は稚内、名寄、士別、枝幸(えさし:オホーツク海に面した小さな町)、旭川市郊外の東神楽町、および富良野市郊外の中富良野町にまで及び、大型のショッピングセンターやホームセンター、新業態のスーパーセンターなど計9店舗を出店して、その版図を広げている。
西條は今年“新創業”3年目を迎えた。もともとの創業は昭和22年10月だが、平成15年10月にオープンしたスーパーセンター「BESTOM東神楽店」の出店を機に、この年を“新創業年”に設定している。
そして掲げたテーマが「商いの原点回帰」。今年のスローガンでもある。「商売が順調に行っているように見える時こそ、商いの原点に立ち返って、今自分達のやっていること、やろうとしていることが正しいか、間違っていないかをじっくり考えてみることが大切です」と西條社長。
|
|
 |
| 学生時代の4年間、月1〜2回、東京・日本橋横山町に出かけては商品の仕入れをしていたという西條社長。 |
|