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(株)西條 代表取締役社長 西條 久喜氏
「地域のために」そして
「地域とともに」が合言葉です
(株)西條/昭和22年10月設立。名寄・稚内・士別など、道北の各都市を中心にSC、スーパーセンター、ホームセンターなど9店舗を展開。年商238億円(2004年8月実績)。本部は北海道名寄市西3条南6丁目25番1

  (株)西條のある名寄市は、最北端の町・稚内市に近い道北の中核都市だ。天塩川が育んだ名寄盆地に開けた、人口2万7000人弱の小さな町である。
 酷寒の地、ひまわり及びアスパラガスの産地として知られる名寄市で(株)西條は誕生した。戸板1枚の小さな露店からスタートし、今では名寄唯一の大型小売業に成長した優良企業だ。
 西條久喜社長は2代目。先代は今は亡き父君の忠雄氏。戦後ソ連(現ロシア)領サハリンから引揚げ、一代で西條の基礎を築き上げた立志伝中の人物である。その先代から昭和57年に社長業を引き継いでいる。
 現在の西條の布陣は稚内、名寄、士別、枝幸(えさし:オホーツク海に面した小さな町)、旭川市郊外の東神楽町、および富良野市郊外の中富良野町にまで及び、大型のショッピングセンターやホームセンター、新業態のスーパーセンターなど計9店舗を出店して、その版図を広げている。
 西條は今年“新創業”3年目を迎えた。もともとの創業は昭和22年10月だが、平成15年10月にオープンしたスーパーセンター「BESTOM東神楽店」の出店を機に、この年を“新創業年”に設定している。
 そして掲げたテーマが「商いの原点回帰」。今年のスローガンでもある。「商売が順調に行っているように見える時こそ、商いの原点に立ち返って、今自分達のやっていること、やろうとしていることが正しいか、間違っていないかをじっくり考えてみることが大切です」と西條社長。
学生時代の4年間、月1〜2回、東京・日本橋横山町に出かけては商品の仕入れをしていたという西條社長。
 「商人として当たり前のことですが、私利私欲で商売をしたら必ず失敗します。やはり大切なことはお客さまと面と向き合って、お客さまにとって有利な商いを毎日続けることです。“損得より先に善悪を考えよう”という単純明快な哲学が、今の時代最も求められている“商いの原点”ではないでしょうか」(西條社長)。
 名寄地区で西條がかけがえのない小売業者になっているのも、そして稚内で唯一の大型店として愛されているのも、あるいは士別で隣に資本の大きな企業が進出してきてもビクともしなかったのも、西條の中にこの哲学が脈々と受け継がれてきているからに他ならない。
 昭和50年、西條は初めて名寄から離れた稚内に出店した。当時稚内には、西條より遥かに大きな百貨店があり、無謀な出店とみられていた。
 しかし、小売業を通じて地域の人々の生活に役立ちたいという西條の価格設定などを含めた売場づくりが店舗規模や後発のハンディを克服、今では西條が市民の生活を支えるようになった。
 西條は平成10年に枝幸店をオープンして後、平成15年の東神楽店まで5年間新規出店を控えている。西條の主要業態であるGMSが時代の変化で総対的にその力を失っており、その見直しが必要だったこと、GMSに代わる新業態の開発に時間を取られたことなどがその主な理由である。その間、既存店のリニューアルに力を注いでいた。
 「若い人を中心にプロジェクトチームを組んで、スーパーセンターを勉強しました。米国はもちろん、国内の先進企業の店舗を視察して東神楽店のオープンに繋げました」と西條社長。
 新業態の開発を機に、西條は株式公開を視野に入れている。今年はその新たな第一歩の年である。

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