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(株)大和百菜(大阪府)
生産者と消費者を結ぶ都市型“道の駅”で、
安心・安全な商品を提供する「大和百菜共和国」づくりに励んでいます

 奈良県田原本町で平成14年5月に産声をあげた(株)大和百菜(岸本重二社長)は、農産物の直売所というユニークな店舗を阪神エリアを中心に17店舗展開している。
 その店舗づくりのコンセプトは、安心・安全を基軸として農業に携わっている農家と、それらの農産物を常日頃から求めている消費者を直接結びつけたい、というもの。そのコンセプトで店舗づくりを行っている企業である。
 大和百菜が注目されたのはここ1〜2年のこと。それまでは無名に近い存在だった。大和百菜が知られるようになったのは大阪・北浜への出店からである。
 北浜店の出店は平成16年4月。ビジネス街というおよそ食品スーパーには不利と思われる立地への出店だったが、都心回帰でマンション建設が盛んだったことや周囲にスーパーがなかったことなどから、出店に踏み切った。
 当初は知名度がなかったことやチラシを一切打たなかったこと、さらに農産物直売所というスタイルがあまり認知されていなかったこともあって、半年ほどは苦戦を余儀なくされたが、口コミで大和百菜の名が浸透するにつれて徐々に売上げを伸ばしていった。
 「食にこだわる高所得者が多く住んでいることや、オフィスで働くパートの主婦やOLたちが利用するようになったことで売上げが伸びていった」(岸本社長)という。
 大和百菜が扱う野菜や果物の品目数は必ずしも多くはない。野菜40、果物30、加工食品20、その他10アイテムといったところだが、手づくり豆腐、手作りパンに代表されるように、農家の人たちが丹精込めて作った農産物の新鮮さ、みずみずしさ、そして価格も安いことが評価されて、一般の消費者ばかりでなく、近くの飲食店も利用するようになっている。
 また、この北浜店はお客さまの強い要望もあって、肉と魚(干物類)を一部扱っている。これは異例のことだが、「お客さまのニーズに柔軟に対応することも時に必要」(岸本社長)と割り切っている。毎週水曜日に行う朝市(魚の日)もその延長線上にあるものだという。

SC出店モデル成功で軌道に

 そして大和百菜の知名度を決定づけたのが、兵庫県尼崎市塚口にある「グンゼタウンセンターつかしん」への平成18年4月の出店だ。このSCには総合スーパーやコープ、それに野菜、果物などの各種の専門店が200以上出店しているが、その激戦の中で大和百菜は年商2億円をあげている。売場面積55坪、坪売上360万円強は抜群の坪効率である。
 この業績に注目したのが阪神エリアに店舗網を広げている地元スーパー。そのスーパーに、「産地直売所のコーナーをテナントで出店してほしい」と要望されたのだ。これは大和百菜にとって願ってもないチャンスだった。平成18年12月にテナント出店した大阪・道具屋筋のなんば店(売場面積15坪)はその第一号店である。
 「なんば店の出店で、出店の道筋ができたと確信しました。つかしん店ーーSC出店のモデル、北浜店ーー路面店のモデル、なんば店ーースーパーへのテナント出店のモデルという3パターンができたからです」(岸本社長)と、その後の出店に自信を深める。
 この言葉を裏付けるように、大和百菜は昨年6月以降、月2〜3店のペースで出店を続け、現在の17店舗体制を築き上げている。

100店舗体制をめざして
産地開発やシステム化にも注力

 大和百菜が出店を急ぐのは、3年で100店という計画があるからだ。そして株式上場という構想をもっている。
 そのため、いま大和百菜は沖縄や京丹後など新しい産地開発に力を入れている。今後、100店舗に商品をスムーズに供給するためには、生産農家の協力が必要だからだ。というのも、農産物直売所という言葉からもわかるように、大和百菜は卸売市場を通さず、農家から直接商品を店舗に供給するスタイルをとっているためだ。生産者自身が一品一品に顔写真のシールを貼るなどの商品づくりをし、値段も自分で決め、大和百菜に搬入して値付けする。
 その仕入れや販売のネットワーク化を進めるために必要不可欠なのが情報システム。TERAOKAが全面協力してシステムを構築した。大和百菜の本部に『地産地消サーバー』『奉行サーバー』を設置、生産者一人ひとりに番号を付け、県名、生産者名、品目、価格を管理。そして値付けデータ実績やPOSの売上実績データから、生産者別の売上げ情報や在庫状況をいつでも把握できるようにした。このネットワークシステムができたことによって、大和百菜は次なる飛躍に向けて、大きくその第一歩を踏み出そうとしている。

pic 生産者の顔と名前は安心・安全の証明書。葉物類は開店早々に売り切れになることもある

pic 岸本社長(左から二人目)と大和百菜の情報システムづくりを担当したTERAOKAスタッフ。左から営業担当の(株)寺岡精工奈良営業所の藤井主任・中野所長、システム担当のTERAOKAグループ(株)デジアイズ白石課長・大山係長
pic 岸本重二社長は毎朝4時に奈良の中央卸売市場に出かけ、卸売り価格などの情報を集めている

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金融、商社、製薬会社などのオフィスビルが林立するビジネス街の一角にある北浜店。屋外のテナント売場も売上げに貢献している

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3月20日に奈良東大寺の新しい観光スポット、ふれあい回廊“夢しるべ風しるべ”に東大寺店がオープンし

pic POSレジ『Web Prime』を操作する北浜店の永井淳店長。いつも笑顔の接客でお客さまを和ませている。『Web Prime』は大和百菜の直営店舗全店に導入されている

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直営店舗におかれたラベルプリンター『GP-460RII』。出品者名、産地などが印字されたラベルが商品に貼られ店頭に並べられる

pic 北浜店の売場面積は40坪。野菜・果物のほか、日配品、加工食品、米など地域の特産品やブランド品も多く並んでいる

お客さまは顔写真の貼ってある商品から買っていく
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縦2.5メートル、横60センチほどの吉野杉でできた一枚看板にロゴとモットーを書いて店頭に掲げている


会社概要

会社名
(株)大和百菜
本社
〒541-0046
大阪市中央区平野町1-6-5 4


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