午前1時半に出発する第1便に合わせて、工場のほぼ中央に設置されている弁当の作業ラインでトレイのごはんや具材を盛り付ける従業員の手が忙しく動く。一方の作業ラインではおにぎり成形機がリズムよく音を立てながら、三角おにぎりを作り出していく。
売上げの6割を占める日配の弁当やおにぎりの製造作業が夕方5時から翌朝の3時半まで間断なく続く。従業員のテキパキ動き回る姿がまぶしい。最終の第3便が工場をあとにするのは午前5時半。
ホッとする間もなく午前6時には早朝出勤の社員たちが炊飯やおこわづくりの準備に入る。4升炊きの大きなガス釜に火が入り、一方で6段重ねのセイロでおこわを蒸す作業が始まる。力作業だけに、男性社員の姿が目立つ。
昼間はもっぱら冷凍用の寿司めしやおにぎり、おこわづくりの作業時間。成形したシャリ玉やおにぎり、おこわなどをマイナス40度で急速冷凍する。すべて業務用だ。
新製品のカギを握る
商品開発プロジェクトチーム
(株)セブンフードサービスは、静岡県の食肉卸・加工食品メーカー、米久のグループ会社。24時間操業で弁当類や冷凍米飯を製造している。以前は静岡市内の三ヵ所に分かれていた工場を現在は本社工場一ヵ所に集約、生産効率の向上に努めている。
得意先は多岐にわたる。日配の弁当類は日持ちの関係から静岡県内のスーパーや大学、高校、病院、高速道路のサービスエリアの売店などに限られるが、一方の冷凍米飯類は県内をはじめ、全国の結婚式場やホテル、居酒屋などがその得意先となっている。
そして、これら以外に特注が入る。企業からの注文のほか、学校の行事、開店祝いなど突発的な注文が結構ある。そんな大量注文が入ると、工場は大忙しとなる。
「3年前ぐらいからこうした注文が増え忙しい状況が続いています」と語るのは、7年前に入社し製造一筋で来た飯塚順博取締役工場長。30年続く伝統の味を守る一方で、改廃が激しい弁当類の生産管理、それに伴う労務管理に日々神経を使う。「弁当は毎月改廃を行っていく」(志村進社長)からである。
季節によって製造をやめる弁当のほか、ユーザーからの注文で新たに開発する弁当も結構多いのである。ユーザーからの注文や要望は毎月2回の「弁当開発プロジェクト」で検討される。チームは志村社長以下、栄養士を含めて5〜6人のメンバーで構成されている。新製品の企画案はこのプロジェクトチームで議論されて商品化される。
冷凍米飯類の新製品も同様のプロセスを踏む。最近開発された代表的な例に冷凍赤飯がある。これはユーザーの要望で開発された商材だが、「最初は失敗の連続だった」(飯塚工場長)というように、苦労の末に成功した商品だ。天然の小豆の煮汁による色出しがうまくいかなかったためだ。幾度か試行錯誤を繰り返した後、一人の女性従業員の知恵と工夫によって色出しに成功したエピソードが残っている。
そしてセブンフードサービスのすごいところは、この赤飯を寿司めしのシャリ玉同様に一口サイズにシールパックしたところである。他社のシャリ玉成形機では、もち米特有のネバネバのために、飯粒を噴出するノズルが詰まって成形できなくなるのだが、セブンフードサービスが独自に開発した寿司ロボットはそれを難なくクリア、今では、シャリ玉同様冷凍赤飯は人気商材の一つになっている。
セブンフードサービスが今日、業績を伸ばしている理由はこうした、たゆまぬ商品開発や原料となる米や海苔へのこだわり、それに加えて従業員一人ひとりの高いモチベーションの成果にあるといえる。そのセブンフードサービスの業績向上の陰の力になっているのがTERAOKAの諸製品だ。
胴巻包装機RGW-40をはじめ、ウエイトチェッカーCW-80、ラベルプリンターHP-3600やHC-3600、弁当のピッキングシステムなど数多く活躍している。
「TERAOKAのセールスマンは熱心だし、信頼して間違いないと思っている。取引先を1社に絞るのは信頼関係を築くのに必要なこと」と志村社長はTERAOKAの製品に全幅の信頼を置いている。
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HC-3600が、前工程で自動包装されたおにぎりにラベルを自動貼り |
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| 弁当やおにぎりに貼られるラベルはL-10で管理、発行されている |
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平成15年に落成した本社。すぐ近くを東海道新幹線が走っている |
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以前海苔専門のメーカーに勤めていた飯塚順博取締役工場長。24時間稼働する現場の人の動きや衛生の管理に余念がない |
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| 工場は24時間操業。弁当類は深夜の第1便に合わせて夕方5時から作業が始まる。写真は、2個入りおにぎりのパッケージライン |
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| 胴巻包装機RGW-40を活用して、弁当トレイを印字した帯ラベルで包装。「伝えたい情報がラベルに美しくデザインできて、弁当のおいしさと安心感が伝わります」と評判 |
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| 毎月2回各部門からメンバーが集まって、商品開発についてのミーティングが行われている |
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3代目になる寿司ロボットで作られる寿司シャリ玉。おいしさにこだわって、さまざまに試行した結果、飯粒の一粒一粒が立って寿司職人が手で握ったかのような出来上がりに。海外での寿司ブームも手伝って生産はフル稼働 |
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夜中にできあがった弁当はTERAOKAのピッキングシステムを使って得意先の店舗別に仕分けされる |
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