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店舗概要

焼鳥屋で世の中を明るくしたい。
そんな心意気で大阪人の共感を集めた
280円均一のジャンボ焼鳥店が、
東京でも評判に。

これまでの焼鳥店とは異なる何かを予感させる「鳥貴族」のロゴは、大倉氏自らデザインした

おおらかで温かい人柄の代表取締役・大倉忠司氏は従業員に慕われているが、教育は徹底しており、QSCを見る目は厳しい


オーダーは、『楽厨』のハンディタイプのオーダーエントリーシステムで

『APT301』で清算がスピーディにできる


店内で串打ちした新鮮な肉を、心を込めて、焼き上げる

「鳥貴族」のどの店舗にも共通しているのは、木をふんだんに使っていることで、木の香りと温もりが心を和ませる

味と価格に加え、清潔で小奇麗な店舗も魅力で、カップルや女性客も多い

 味、ボリューム、価格のバランスにシビアな大阪の地で、大阪人たちに、「大きい、安い、旨い」と言わしめた、ジャンボ焼鳥の「鳥貴族」。展開するのは、大阪に本社を置く(株)イターナルサービスである。大阪で確かな基盤を築いた後、05年に満を持して東京進出を果たしたが、東京でも支持を集め、着実に店舗網を拡大している。

お客として味わった、
均一価格の安心、
楽しい、お得感を再現

 「鳥貴族」の焼鳥はとにかく大きい。普通は、焼鳥1本30g前後だが、同店の焼鳥は1本60gと倍のボリュームがある。名物の貴族焼にいたっては、何と1本90gのジャンボサイズだ。しかも、国産のフレッシュ肉を使って、毎日、店で串打ちをする。これを、遠赤外線効果がある強火の電気焼鳥機で焼き上げ、コクがあるオリジナルのタレや、こだわりの塩で味付けをする。
 それでいて価格は、どれも2本で280円(税抜き。以下同じ)という安さだ。
 焼鳥だけではない。同店では、一品料理もご飯物も、ドリンクも、すべて280円という均一価格をとっている。
 均一価格にした理由について、(株)イターナルサービス・代表取締役の大倉忠司氏は、次のように語る。
 「学生時代に通っていた店に、230円均一の居酒屋がありました。その店に行くと、安心して楽しく飲食でき、ちょっと得した気分になる。その気持ちを思い出したのです」
 1985年、「鳥貴族」1号店を大阪の近鉄俊徳道駅前に出店。「鳥貴族」という洒落た名前をつけたのは、従来の焼鳥店とはイメージが異なる、若者が入りやすい店を目指したからだ。内装も、古木や丸太を使って、小奇麗に仕上げた。価格については試行錯誤もあったが、1年後には、280円に落ち着いた。

多店舗化に伴い、
『ASTEMPO』を導入


 業態を固めてから多店舗化に踏み切り、91年にはFC1号店も誕生した。大阪人は価値あるものにめざとい。若者、カップル、さらに女性同士や年配者と客層は広がり、ジャンボ焼鳥「鳥貴族」の名は、大阪に浸透していった。
 店舗数が増加するにつれ、課題となったのが、本部による店舗管理の徹底であった。実は「鳥貴族」では、POSレジを使わずに金銭は箱に管理し、オーダーを伝票に記して、清算時に手作業で計算していた。
 「均一価格ですから、280円の倍数を書いた伝票を用意し、それに印をつけていけば、清算は簡単でした」
 売上げは毎日、店舗を回って手書きの日報を回収して集計。個々のメニューの出数は、食材の在庫と仕入れで判断していた。昔ながらの個人店のやり方である。
 「店舗数が少ないうちはこれで済んでいましたが、20店舗を超え、システム化の必要性を痛感するようになりました」と大倉氏。
 そんな時タイミングよく、TERAOKAの飲食店向けシステムやPOSレジなどを販売する、(株)アスターの営業マンが営業に訪れた。現場の従業員からは、今のままで特に問題はないという声もあり、1年近く検討を重ねたが、将来を考えて02年、TERAOKAのASPサービスを活用した飲食店向け店舗管理システム、『ASTEMPO』の導入を決めた。直営店に順次導入し、今では、直営店は全店導入済みで、FC店への導入も進めている。
 『ASTEMPO』を導入すると、各店舗のPOSレジやパソコンに入力したデータは、データセンターのサーバーに蓄積され、本部は、必要な時にいつでも取り出すことができる。同社では、売上げ管理、損益分析、勤怠管理などに活用している。併せて、『ASTEMPO』対応のPOSレジ『APT301』も導入した。使い方は簡単で、スタッフはすぐに慣れたが、均一価格ゆえの課題も残った。
 「低価格の均一料金なので、一人当たりの注文数が平均7品になります。清算時にレジで打ち込むのに時間がかかり、レジが渋滞することもありました」
 そこで解決策として、オーダーエントリーシステム『楽厨』の導入に踏み切った。
 「導入してみると、オーダーがすぐに厨房のプリンターで出力されるので、スピーディで間違いがない。また、フロア担当が、いちいち厨房に行く必要がないので、次々とオーダーが受けられ、サービス向上と回転率アップにつながり、追加注文も増えました」と大倉氏。

東京にも進出。
5年後には300店舗を目指す

 05年、東京に進出し、中野に東京1号店となる直営店を出店。次いで、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪等々、中央線沿線に出店し、ドミナント化を図っている。
 今回訪問した「高円寺北口店」は、高円寺駅からすぐの、飲食店がひしめく路地裏にある。看板に記された「全品280円」のインパクトは強く、足を止める人が少なくない。外観は派手だが、木の香りが漂う店内は、小奇麗で居心地がいい癒しの空間だ。
 東京では知名度がないにもかかわらず評判が広まり、ジャンボ焼鳥目当てのお客さまで連日賑わう。均一価格は安心感が大きく、次々と大量のオーダーが入るが、スタッフは5台のハンディターミナルで、手際よくオーダーをとる。厨房では、プリントアウトされるオーダー表を見て、焼鳥を焼き上げていく。
 レジ会計も、お客さま伝票に印字されたバーコードを読み取るだけなので、スピーディでミスもない。
 店舗数だけでなくエリアも広がったが、大阪の本部では、全店のデータを『ASTEMPO』でいつでも見られ、手作業での集計からも解放された。
 「今は主として、売上げ管理と損益分析、メニュー分析、勤怠管理に使っていますが、近々、発注にも使う予定です。アスターさんは、アフターフォローも万全なので、二人三脚でよりカスタマイズできれば」と大倉氏。
 現在店舗数は、大阪、兵庫、東京に、直営25店舗、FC43店舗。5年後に直営150店舗、FC150店舗の300店舗を目指しており、システムの機能がますます活きていくはずだ。