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ECOA 放射性物質除去能力についての回答

お客様各位

3月31日に弊社のホームページでECOAの放射性物質除去能力について発表をしたところ、 多くのお客様から称賛や激励のお言葉をいただき感謝しております。

発表以来、日々多くのご質問や疑問も寄せられておりますので、 お問い合わせが多かった項目について弊社の回答と見解を述べさせていただきます。

1. 採水時と測定時の時間ギャップの測定値への影響は?

発表した測定値は、時間経過による放射線量の減衰量をそれぞれの物質の半減期を用いて 採水時の値に割り戻した値で表示されています。したがって、発表値は採取時の換算放射線量になっています。 ご参考に測定時の実測値と発表値の対比表を以下に記載します。 放射性セシウムは半減期が約30年と長いので50時間程度の時間経過では有効数字内では差が出てきません。
また、時間経過による放射線量の減衰は水道水(原水)とRO水(ろ過後のECOA水)の双方に作用するので、 双方の比で算出される除去率は時間経過の影響を受けません。

【水道水の実測値と発表値】

採取日時 測定日時 測定物質 実測値 発表値

2011/3/26 15:25

2011/3/28 17:28
放射性ヨウ素 504 Bq/kg 600 Bq/kg
放射性セシウム 10 Bq/kg 10 Bq/kg

2011/3/27 11:40

2011/3/28 17:59
放射性ヨウ素 312 Bq/kg 350 Bq/kg
放射性セシウム 32 Bq/kg 32 Bq/kg

2. 除去効果はわかったが、継続的な除去能力をどう担保しているのか?

ECOAでは、造水システム、運用、監視という次元の異なる3つの方法で除去効果の維持を図っています。

1)造水システム

ECOAの造水システムは、「貯めない」、「洗浄する」、「その都度造水」という3原則に則り設計されています。ECOAには貯水タンクがありません。お客様が使用する都度、新しい原水を用いて造水します。給水時にはフラッシングという動作で逆浸透膜に付着した異物を洗い流し、同時に内部に滞留していた水を排水します。

給水動作が無い時にも常に一定の圧力を持ったろ過系水流を維持しており逆浸透膜の性能低下を防止しています。さらに、1日に5回の自動洗浄動作によるフィルターの洗浄を行い、同時に全ての経路の滞留水を排出します。

2)運用

運用面ではお客様(店舗)に実施いただく日々のTDS値の測定と、弊社が実施する定期メンテナンス・フィルター交換があります。この仕組みによりシステムの適切な稼動を維持します。

TDS(総溶解不純物濃度)とは、金属や塩素など無機質イオン濃度のことで、この値を測定することでECOAの不純物除去能力がわかります。お客様(店舗)には毎日TDS値の測定をお願いし、所定のフォームに記録してECOAの側面の記録紙ポケットに保管していただいています。

弊社が実施する定期メンテナンスでは、システム全体が適切に機能しているかを点検・調整し、合わせてフィルターの交換を行います。

3)監視

ECOAには3つのTDSメーターと圧力センサーが組み込まれており、入り(水道水)と出(ECOA水)、そして排水側の3点におけるTDS値と循環系の圧力を自動測定しています。測定されたデーターは内蔵の無線信号発信(ECOA-V80Cを除き)で毎日弊社のサービスセンターに送信されます。弊社のサービスセンターでは、これらのデーターを用いて、前記の1)、2)が適切に機能しているかを24時間365日態勢で遠隔監視(2007年9月より)をしています。もし異常値が検出された場合には、即座にお客様に連絡した上でサービス技術者が訪問して対処します。

3. どこまでの放射性物質混入が規制値以下にできるか?

弊社では、除去率が80%に低下した場合にROフィルターの交換をしています。 これにより理論的には規制値の5倍までの放射線量であれば規制値以下に除去することが可能と考えられます。 国の暫定規制値が300Bq/kgであれば、1500Bq/kgまでとなりますが、 水道水の濃度の変動もありますので行政の摂取制限、水道局の情報などを参考にされると良いと思います。 ECOAで作られた水は水道水をより安心してご使用になれる水といえます。

4. ろ過後に濃縮された汚水を排水しているが、安全か?

ECOAから排出される排水の放射性物質濃度は最大値で原水のおおよそ2倍になります。 ECOA排水は排水溝に流れる他の排水(ECOA排水よりも遥かに多い)と 混合されて水道水の濃度にかぎりなく近づきます。 また放射性物質がECOAで濃縮されても、 放射性物質の絶対量が増えるわけではないのでECOAが新たな汚染源になることはありません。

5. 交換したフィルターの処理は?

フィルターの交換は弊社専属の保守サービス技術者が実施し、 交換したフィルターは工場にて集約し、適切に処理しています。

今後ともお客様に安心してご利用していだだけるよう一層の努力をしてまいります。

(独)放射性医学総合研究所が逆浸透膜で放射性物質の除去ができることを確認いたしました。

 

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